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つとみや あかつき
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おんなのこがすきです。
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創作倉庫。 基本的に手ブロ創作企画関係を収納してます。 初めましてのかたはカテゴリ「はじめに」をどうぞ。
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飛鳥さん(@恣意なさん)と朱寿ちゃんの出会いの話。飛鳥さん名前出てこないけど。朱寿ちゃん視点。
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 高いところは嫌いではない。
 鳥の習性ゆえにか見晴らしの良いところは落ち着くし、高いところは大抵見晴らしが良いので自然高いところを好むようになる。陰陽寮の周囲は高い樹木も多く、下からは見えづらいその天辺が最近の気に入りだった。
 寮の高さも同じ程度あるのだけれど、その高い外廊下からわざわざ上を見上げるものは少なかろう。
 "炎"という人の営みに密接したモノが本性である自分は、人間の煩わしさを疎ましく思いながらも同時にその喧騒をいとおしく感じてしまう。そのために微妙な距離をとりつつも遠く離れることはしたくない、なんとも両価性のある事態になる。
(我ながらなんともどっち付かずな行動じゃな)
 自嘲気味にふとわらって、そんな自分が嫌いでもないことにまた笑う。
 くふくふと笑う。
「お嬢さん」
 役者のような、濁りのない耳に気持のいい声。
 そちらに顔を向けたのはその声と、わざわざ見上げた好奇心と、話しかけることにした酔狂さに興味をそそられたからだった。
姿を認めて一層にその興味は深まる。
まず見た目が派手だ。いや、着ているのは他と同じく狩衣でさして目立つ筈もないのだが、明るい色の羽織のためかなんとも華のある男なのだった。緩く波打つ長い髪を飾るのが女性の簪だというのも華を添えるのに一役買っているだろう。
「楽しそうなところごめんねぇ。式神の子だとは思うけど、さすがにそこは危ないんじゃないかな」
ふにゃりと気の抜けるような笑顔。いかにも遊びなれた風の声のかけ方に毒気を抜かれる。ふむそれもそうかと首肯ける。
 にしてもこの男、
(女を泣かせていそうじゃのー)
ん、否。寄ってくる女には本気にならずに、そのうち女の方から離れていく、そういう印象だ。まぁただの印象だけれど。
「おーい。せめてこっちにおいでよ」
「……んむ?」
「バランス悪そうに見えて、心配になるんだよねぇ」
「おやま、それはそうかも知れんのぅ。おおそうじゃ、其方。…受け止めてくりゃれ?」
「えっ」
言ってぴょいと梢から飛び降りる。斜めでは屋根の上に乗ってしまうから、先ずは真下に、直ぐに枝を蹴って正面に。
慌てた顔で伸ばされた腕にそのまま飛び込むと、相手が大きく息をつくのが聞こえた。
「びっくりしたぁ……」
「ほほほ、なにを神経の細いことを」
よいしょと抱え直した腕がふと強張る。驚いたように見開かれた目。うわぉー、と出てきた声は緊張感に欠けていたが。
「…きみ、朱雀かい?」
「おや、よくわかったの」
「まぁねえ。それにしても…朱雀までいるんだ、ここ」
「んふ。儂だけじゃあないよ、ちゃんと揃いでおる」
「それはすごい」
 にっこり。笑みを浮かべて、少し乱れた髪を指先で直される。ついでとばかりに頭を撫でた手のひらも男にしては滑らかだ。
「礼を言うておくぞ。儂は四神が一角、朱雀の朱寿じゃ。おんし、名をなんと言う?」

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