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つとみや あかつき
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1990/11/05
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おんなのこがすきです。
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創作倉庫。 基本的に手ブロ創作企画関係を収納してます。 初めましてのかたはカテゴリ「はじめに」をどうぞ。
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犬猿兄弟、兄姉コンビ。
ちゅーネタ。お姉ちゃんは処女です。

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「アルファルド」
かつん、と硬いヒールが石造りの床を打つ音に続いてよく通る声。
後ろからかかったその声に自分も足を止め振り返ると、かつ、かつとスティレットヒールを鳴らしてブルネットの女性が歩いてくる。
片手に紙の束、反対の手に棒付きの飴。
マントの裾がさっと翻って、ボタンを開けたままのジャケットの下で起伏の豊かな体つきをコルセットとタイトスカートに包んでいるのがわかる。
「どうかした、詩子さん」
「ティエル・フルールとの今度の会議の資料をな。ちょっとよくわからないところがあって――」
かつん。
隣に立った彼女が手にした紙を示す。
真面目な顔で相談に来ているし、自分も真面目に返してはいるのだけれど、どうも気になる。
彼女が、反対側の手で揺らす飴の甘い香り。
低血糖気味の彼女は少し運動をしただけで眩暈を起こすだけでなく、その明晰な頭脳をフル回転させているときもガンガン体内で糖分を消費するらしい。
それにしてもこの香り、なんだったかな…
「おい。聞いているのか」
「聞いているよ。ダンピールに関しては確かに人間からは浮くところがあるからね……だからといって純粋な魔族の中にまぎれるわけでもない。僕にもちょっとはっきり断言するのは難しいな。1度向こうに確認しようか」
「それがいいか……まったく、資料くらいきちんと揃えて来いと何度も……」
むぅと柳眉を顰めて、唇をとがらせる。
その姿にふと悪戯心が首をもたげて――
「……!?」
キスをした。
つい先程まで飴をくわえていた唇はひどく甘い。
林檎の味。
ああ、あれは林檎の香りだったか。
「……?」
あまりになんの反応もないことに疑問を覚えて、少し身体を離す。
ばさばさと紙の束が床に散って、一拍遅れて飴が落ちる。
すれすれで棒を掴んで床に落ちることはなかったけれど。
「えーと……詩子さん?」
「……っ!?」
勢いよくあとずさって背中が壁に当たる音。
そのままずるずると、口元を押さえてへたり込む。
「……ごめん」
「……アホ」
「すみません……」
それこそ林檎のように赤く染まった頬についこちらまで気まずい思いになる。
ああ、スタンプキスでこんな反応をされるとは。

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