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つとみや あかつき
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創作倉庫。 基本的に手ブロ創作企画関係を収納してます。 初めましてのかたはカテゴリ「はじめに」をどうぞ。
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とりあえず絡む






お借りしたお子さん(名前のみ含む)
・はなもげらさん宅イゾルデちゃん
・ヒダリ.さん宅ヘッジさん
・kanokoさん宅グランツさん





「もぉぉヘルガはぼーっとしすぎ!」

打ち付けて擦りむいた手の平や血の滲む膝を治しながら、フェニックスが怒号をあげる。
彼女の主人は戦場に出れば見た目に似合わぬ武器を軽やかに奮い赤い死神と並び鬼神と称されているのだが、如何せん普段の生活ではその片鱗すらも見ることが出来なかった。

「あらぁ」
「あらぁじゃないでしょ…今日転ぶの何回目なの…」
「…ええと…何回だったかしら?」
「アタシも数えてないけどぉ」
「まぁ。では言うべきではないわ、イゾルデ」
「…数えるのが嫌になるくらい転ばないで」
「………うふ」

にっこりと微笑んでごまかしにかかる主人にため息をついたちょうどその時に、あれぇとのんびりした声がかけられた。

「ヘルガ大将、何してるんすか?」
「あら、ごきげんようヘッジさん」
「どもー」
「ねーアンタからもヘルガに言ってやってよ!」
「へ?」

短い銀の髪、しゃらしゃらとアクセサリを鳴らす青年。
声をかけたとき、彼はああまたこの人転んだんだなと思っていて。

「…何を言えと…ヘルガ大将が転ぶのは今に始まったことでもないのに」
「ですって」
「……」

頭を抱えたフェニックスを置いて、主人と青年は朗らかに話しだす。

「なんか今日嬉しそうっすねぇ」
「あら、そう見えまして?うふふ、私これから非番ですので家に帰れますの」
「いーなー俺まだ仕事っすよ…家に彼氏でも待ってるんすか?」
「いいえ。どうして?」
「いや、家で誰か待っててくれるから嬉しそうなのかなぁと」

青年の言葉に彼女はぱちりと瞬いた。
それからやわらかく、どこか聖母のように微笑む。
そうですわね、ゆるりと言葉を紡ぎだした。

「残念ながら恋人ではありませんけれど…兄が、家に」
「お兄さん?」
「ええ」
「…ヘルガってすごいブラコンなのよ、知らなかった?」
「マジで!?」
「おまけにその兄はシスコン」
「なにそれ!?」
「お恥ずかしいですわぁ」

ほんのりと頬を染める上官にあ、なんか可愛いと若干ずれた感想を抱いた彼であったが、同時にこの物腰やわらかな上官の兄というのは一体どんな人物なのだろうという興味も頭をもたげた。
やっぱり同じようにのんびりした人なんだろうか。

「ヘルガたいしょ」
「ヘッジ君~?」
「…う……は、はぁーい…グランツくん…」
「なに仕事サボってるのかな、お前は」
「は…ははは…」
「まぁ、そう責めないでくださいなグランツさん」
「こっちは忙しいんですよ色々あって」

執り成したような声にもぴしゃりと金の髪の青年は応じた。
色々ですか、返した彼女の言葉にええ色々ですと苦々しげに絞り出す。
魔力や魔術師の色々で頭がぐちゃぐちゃの上に途中で止まっている新しい武器の開発があるのだ。

「おら、行くぞ」
「うぃーっす…ああちくしょうデートしてぇなぁ…」
「がんばー」
「ふふ、頑張ってくださいましね」

怒らせた肩と脱力した肩、対照的なふたりが歩き去る。
苦笑しながらその姿を見送って、彼女は自分の使い魔に向き直った。

「さて――帰りましょうか、イゾルデ」
「うん、そうしようか、ヘルガ」

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