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[02/18 かや]
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初めましてのかたはカテゴリ「はじめに」をどうぞ。
青龍代替わり話。
歴戦で初代→20年くらい前二代目→3年くらい前三代目(いまここ) 二代目→三代目の話ですつかれた… 星の降る夜だった。 「なぁ羅国。アタシを殺せ」 「…………え?」 ざらざらと金平糖をこぼすように流星雨の降る夜。 きらきらと世界が光る中、ヤシューシカ・ゴルタニアは死ぬことに決めた。 彼女の一族は元々短命で、しかもその時がくると操り人形の糸が切れたようにぱったりと死ぬのだった。 その代わりに自分があとどのくらいで死ぬのかは何となく察知することができて、それに頼れば彼女の死はずいぶんと近くにあったのだ。 「師匠…?」 「だから、アタシを殺せと言っているんだよ」 「無理だ」 ふう、と彼女の弟子は溜め息をつく。 「俺が師匠に、勝てる訳ない――俺が師匠を、殺せる訳ない」 「は」 弟子の言葉を鼻で笑って、ヤシューシカは彼に向き直る。 彼は背の高い男だった。 彼女も女性としてはかなり高いほうだったけれど、やはり男性ほど伸びることはない。 彼女をじっと見つめる右目は赤く光り、左目はしっかりと布で覆われている。 比喩ではなく彼の瞳は光を弾いて輝くのだ。 中心の光彩のみがほんの僅かに暗い。 クリエイターである彼のツールはその目だった。 探しものに長けたツールだ。 「お前がアタシに勝てる訳がないだろう――アタシはお前の師匠だぜ」 「だったら」 「聞け。お前はアタシに勝てないが…アタシを殺せるのは、お前なんだよ」 凛とヤシューシカの目が射るように弟子を見る。 夜空と同じ深い藍色の目。 波打つ海色の髪は腰のラインを越えるほどに長い。 よく手入れされた髪はつやつやとして、手触りも極上の絹糸のそれだ。 弟子である彼は密かにその髪が好きだった。 彼の苦手な海の色ではあったけれど。 彼の好きな海の色でもあったのだ。 「剣を抜けよ。アタシと戦って殺せ」 「師匠――」 「アタシを殺したらツールを持って王宮に行けよ。お前が青龍になるんだから」 「師匠!」 「アタシの墓に銘はいらない。墓もいらないと言いたいところだがそれではすまないんだろうな」 「待ってくれ、師匠…」 「…アタシは殺す気で行く。お前も殺す気でこないと、うっかりアタシに殺されるぜ」 「……ッ!」 ひうんとヤシューシカの鞭がしなる。 叩き着けられた地面にはざっくりと亀裂が走る。 彼女のそのツールの能力は刀傷を創ることだ。 深くえぐれた地面を見れば、彼女が本気であることは彼にとって明白だった。 「勝てないのに殺せる訳ないだろう、師匠…!」 「ばぁか」 迫る鞭をなんとか刃で弾いて彼は唸る。 師匠であるヤシューシカが浮かべる笑みはいつものように凄絶だ。 「師匠を殺せる弟子はいても、弟子を殺せる師匠はいない。だからアタシはお前を殺せないが、お前はアタシを殺し得る」 「そんな、こと」 「さぁ、お喋りは終わりだ――行くぜ」 ……結果として。 彼は彼女を殺し得た。 自身の身体が血に染まることも厭わず、彼女の躯を掻き抱いた彼は慟哭する。 けものが仲間の死を悼むように。 大切なだれかの死を嘆くように。 親を亡くした子供が怯えるように。 恋人を失った誰もが哀しむように。 彼は、ないた。 「……ヤーシャ、死んでしまったの?」 「…………、……だれ」 「彼女の友人。もうすぐ死ぬからって、言われてたのよ」 「…しんだ。おれが、…ころした」 「そう」 友人と名乗った彼女はそっと目を閉じた。 (なぁ、頼みがあるんだ) つい最近聞いたばかりのヤシューシカの声は、簡単に思い出すことが出来る。 (アタシはもうすぐ死んでしまう。その時、アタシの弟子もきっとこころが死ぬだろう。頼む、あいつに新しいいのちをやってくれ) ばかなひと。いのちをあげるなんてできないのに。 (そうだな、名前を…いや、苗字でいいや。あげてくれ。これまでのあいつはもういない、それできっとあいつの気もおさまる。単純なんだよ、あいつ) 「あなた、名前は何て言うの」 「…らこく」 「苗字は」 「…ない」 「そう」 (悪いな。頼んだぜ…クローチェ) ああもう。 彼女は彼と、ヤシューシカの躯を挟んで向かい合う。 「ねぇ、ラコク」 「…」 「字はどう書くの」 「…しゅらの、くに」 「羅国、か」 彼女は地に落ちたヤシューシカの髪をひと房掬う。 主を失ってもまだ艶を失わないそれはするすると指の間をこぼれ落ちた。 掴み所がないのは生前の彼女と同じだ、なんて。 「わかった…ねぇ羅国。アナタ1度ここで死んだことになさい」 「………?」 「師を失って生きていけないほど絶望するなら…ここで死んだ気になりなさい」 「……」 「アナタに、柘植の姓をあげるわ」 「…つげ」 「ええ。ただの羅国はここで死んだ。これからは…柘植羅国として生きなさい。…言ってしまえば、これはヤーシャの願いでもあるの」 「…ししょう…」 「新しいいのちをあげてくれ、なんて。彼女らしいお願いだわ」 また、ひと粒。 しずくが彼の頬を転がる。 ひょいと手を伸ばして彼女はそのあとを拭った。 「わかったかしら」 「…わかった。俺は…柘植羅国として、生きよう」 師匠、さよならだ。 小さく呟いた顔は空を見上げている。 「…ヤーシャの指輪、もらってもいい?」 「…うん。俺は鞭を持って行く。俺が…青龍になるから」 「彼女のツールは使えないでしょ?」 「知ってる。けれど証拠は必要だし、墓には入れてやれないだろうから」 「…ちゃんと、着替えてから行きなさいよ。血まみれだもの」 「どうして」 「…どうして、って」 じ、と彼が彼女を見据える。 真剣な目がゆらりと燃える。 「これは、先代青龍の血だ。当主が誰であろうと、部下の死に様ははっきりと知るべきじゃ、ないのか」 「…そんな格好じゃ街を歩けないわ」 「………」 彼女の言葉に彼はぱちりと瞬いた。 思い至らなかったらしい。 彼の迂闊さを責めることも出来るけれど、この場は彼も動揺していたのだと納得してほしい。 自らが師と仰ぎ、親を思うように尊敬していた相手をなくした直後なのだから。 「…それもそうか」 「……アナタ、抜けてるって言われたでしょ」 「…………」 曖昧にオチがついたところで、二代目青龍、ヤシューシカ・ゴルタニアと、三代目青龍、柘植羅国の話は終わる。 勿論代替わりがすべてこうというわけではない。 これはあくまで彼女と彼の場合。 この先どう繋がるかは――想像にお任せしよう。 ――――――――――――――――――― …ん、なんだろうかこの終わり方は。 書いてるうちに段々よくわからなくなってきてたな…終わり見失ったし… ちなみにこのあと王宮いって代替わり伝えてお嬢と握手して朱雀さんに怒られます。 第一印象が最悪だwwwwww わーたん宅お姉様お借り! ごめんねなんか指輪持って行った的な設定着けちゃって…^ρ^ PR この記事にコメントする
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