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[02/18 かや]
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初めましてのかたはカテゴリ「はじめに」をどうぞ。
紅茶さん宅栗田さんお借り!
両軍大将の井戸端会議のような・・・つづきからどうぞ。 ゆったりと香る緑茶が、ふくふくと湯呑みから湯気を立ち上らせている。
テーブルに広げられたお茶請けは不釣り合いにも見える点心。 饅頭などの甘いもの、所謂甜点心がところせましと並べられている。 けれども、それを囲んでいるのはひと組の男女だ。 「…栗田のところはどう?」 「え?うち?特に困ってないね。…あ、これおいしい」 「煎堆(胡麻団子)?もう冷めてるんじゃないのそれ」 「冷めてもなかなか。劉くん料理うまいよね」 「まぁ、食べるの好きだしねぇ」 ふぅ、とため息をひとつ、女性が足を組む。 左に大きくスリットの入った制服から筋肉質な脚が覗いた。 「…劉くん、足」 「足がどうかしたの」 「……いいけどね…気にしてないなら…」 はぁ、と。 今度は男性のほうが、ため息をひとつ。 指先に付いた胡麻をはらって、テーブルに肘をつく。 「なんか困ってるわけだ、劉くんは」 「困ってるというか、ね」 手にしていた饅頭を飲み込んでから女性は唇を開く。 眉間にしわを寄せてはいるが、どちらかと言えばそこから見える感情は怒りよりも呆れや困惑だ。 「食べないのよね、うちの子たちって」 「は?劉くん子持ちだっけ」 「うちの幹部」 すとん、と男性の頭頂部に軽く手刀を当てて女性が言う。 どこかじゃれ合いのようなコミュニケーションを取っているが、このふたりは日本と中国、両軍の大将。 …平和だ。 「軍部はいいのよ、よく食べるしよく動く。でもねぇ、文官が」 「それは仕方ないでしょ」 「夢花は面倒がるし威と丙は量が少ないし天明は人が作ったものを拒否するし。丙はまぁ年頃だからわかるんだけどね、威なんかあれ、ヒョロッヒョロよ?叩いたら折れるんじゃないの」 「劉くんって本当お母さんだよね…」 「うるさい」 「ていうか、劉くんの食べる量を基本にしたら駄目でしょう。多いって」 「ああん?」 「睨まないでよ君目つきコワイんだから」 あと杖に手をかけるのも止めて。 と、男性は釘を刺すように言う。 女性はそれに舌打ちで答え、伸ばしかけた右手を戻し緩めた足を組み直した。 「…多いかしらね」 「多いでしょ。今だってこれ、ふたりで食べ切れるわけ?」 「そうねぇ、ひとりじゃ多いでしょうね」 「…ふたりでも多いよ」 「そう?」 「しみじみと健啖だよね、君」 「ふぅむ。我としては普通なんだけど」 「だって君、軍人だろ」 「…栗田。我、サプリメントの類は食事とは認めないの」 「…えっと?」 「携帯食料も、あくまで非常時の食べ物なのよ」 「はぁ」 やけに静かに、唐突な言葉を紡ぐ女性に呆れを滲ませた声で男性が相槌を打つ。 …中国幹部、そんなの食べてるのか。 「医食同源ッ!まともな飯を食べずに何が健康かッ!」 「落ち着きなよ」 「運動させたら食べると思う?」 「君に搾られたら死ぬよ彼ら」 「どうしたものか…」 「単に過干渉なんじゃないの…」 呆れたような吐息が、湯気を散らした。 PR この記事にコメントする
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